1 ブッシュタイプ(草丈1b前後)の剪定と誘引
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写真 1 チャイナローズ(粉粧楼12/29.2005)→開花状況(5/28.2006)
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写真 2 チャイナローズ(デュシェス・ドゥ・ブラバン12/29.2005)→開花状況(5/14.2006)
粉粧楼は、ブッシュタイプの中でも小型の部類に入ります。このタイプは、支柱に普通に誘引したのでは大型のバラに比べると見劣りします。そこで、扇状に誘引し、開花した花を全て観賞できるようにしました。
2 シュラブタイプ(草丈1.5〜2b前後)の剪定と誘引

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写真 3 イングリッシュローズ(カントリーマン)の剪定前と後→カントリーマンの花と開花状況(中-花付きの多い株)
1.5〜2bに成長するバラをシュラブタイプと言います。イングリッシュローズの大半は、このグループに入ると考えています。余分な枝を剪定し、支柱に螺旋状に誘引します。枝を螺旋状に曲げることで、花をまんべんなく開花させることができます。トレリスや小型のアーチにも扱いやすいバラです。
3 クライミングタイプ(草丈3b以上)の剪定と誘引
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写真 4 開花状況(5/25.2006)。→冬ピエール ドゥ ロンサールの剪定前。トレリスから枝を剥がしたところ。剪定・誘引後に石灰硫黄合剤の塗り付け。完成(1/21.2007)→蕾の半数が咲き始めました(5/19.2007)→咲きそろったピエール。(5/23.2008)
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写真 5 チャールズオースチン(左)&オセロの西壁面仕立て(1/14.2006)→開花状況(5/22)
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西壁面仕立ての剪定・誘引後(1/27.2007)→芽が伸びてきました(4/8.2007)→嵐に耐えて咲きそろいつつあります(5/17.2007)
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バラを剪定した後、工房の外壁を塗り替えました(1/5.2008)。→咲きそろったチャールズオースチン(5/23.2008)

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写真 6 チャールズオースチン&シュネーバルツアーの東壁面仕立て(2/5)→開花状況(左5/21、右5/25、2006)
※「シュネーバルツアー」はドイツ名で、英名に直すと「スノーワルツ」となるようです。雪のワルツなんて、素敵ですね。花は、雪のような純白で香りも一押しです。
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東壁面仕立ての剪定・誘引後(1/27.2007)→芽が伸びてきました(4/15.2007)→昨年よりも開花が数日早いようです(5/17.2007)→ピークを過ぎ花柄を一部落とした様子(5/27.2007)
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外壁が、カビで黒くなってしまったのでペンキを塗り替えてきれいになりました(1/5.2008)。→満開を過ぎた外壁のバラ(6/1.2008)。
クライミングタイプとは、つるバラのことです。このグループの剪定と誘引が一番難しいと思います。栽培するにもある程度の場所を確保しなければなりませんので、バラ栽培初心者にはちょっと手が出しにくいバラです。しかし、剪定と誘引のコツさえおさえれば、こんな楽しいバラはありません。栽培する人の自己表現の幅の広いバラです。
栄養状態のよい枝数本を選び、貧弱な枝は剪定します。選んだ枝の側枝は、もとから5ミリほど残して剪定します。その5ミリに花芽がついています。全ての花芽に栄養を送るためには、枝を曲げなければなりません。これを「曲を描く」と言います。ここに自己表現の楽しみがあります。どのように曲を描くか? トレリス、大型のアーチ、大型のタワー。楽しみはいろいろです。写真5の工房入口左のバラは、イングリッシュローズのチャールズオースチンです。本来は、シュラブタイプのバラですが、栄養状態がよく剪定の仕方によっては、このように壁面に這わせることも可能です。写真6は、工房の東壁です。東壁のバラを剪定・誘引するだけで丸1日かかりました。
どのバラをどのように咲かせるか、自己表現の楽しみです。剪定後は、スッキリしてバラの枝を見ているだけでも楽しくなってきます。この楽しみが分かってくれば、上級?・・。
4 ランブラータイプ(草丈10b以上)
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写真 7 新苗のキフツゲート(10/31.2004)→移植しガゼボの屋根に載せたキフツゲート(1/14.2006)→枝は伸びているが、開花せず(5/28.2006)→3年目にしてようやく咲きました。蕾の先が赤く、開くと純白です(5/27.2007)。
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屋根に伸びた枝を剪定しました(1/27.2008)→ガゼボの屋根から垂れ下がって咲くキフツゲート(6/1.2008)。
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写真 8 枯れ枝に抱かせたフランソワズジュランビル(1/14.2006)→開花と樹形(6/3.2006)→フランソワズジュランビルを冬の間に半アーチに仕立てました(4/21.2007)。
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ジュランビルが咲き始めました(5/26.2007)。バラ棚になりつつあります。→パーゴラに伸びた枝を剪定・誘引しました(12/31.2007)。5月末、この下のベンチに腰を下ろせば、文字通り under the rose 「ここだけの話」ができることでしょう。→咲きました。ベンチでここだけの話をして下さい(5/25.2008)。
つるバラより大きくなるバラをランブラー(10b以上)と言います。代表的なバラとして、キフツゲート、ポールズヒマラヤンムスク、フランソワズジュランビルなどがあります。当ガーデンでは、新苗から1年で3b程成長したキフツゲートをガゼボ(西洋東屋)の屋根に載せました。屋根からこぼれるように白い花が咲くことでしょう。バラたちが、皆様のご来園をお待ちしています。